Wi-Fiルーター4台(WXR-1750DHP/WXR-1750DHP2/WN-AX1167GR2/WRC-2533GST2)の実測速度・設定のカンタンさ・使い勝手の良さを比較レビューした結果
Buffalo製のWXR-1750DHP/WXR-1750DHP2
IO-DATA製のWN-AX1167GR2
ELECOM製のWRC-2533GST2
の4台のWi-Fiルーターを使って、実測速度と設定のカンタンさ・使い勝手の良さを比較してみました。
結論的には、速度・使い勝手ともに優れている「WXR-1750DHP2」か「WRC-2533GST2」をオススメします。
実際に使ってみて、速度の実測値を測ったり、接続設定をしてレビューしましたので、Wi-Fiルーター選びで迷っている方はこのページの内容を参考にしてくださいね。
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比較レビューの目的
Wi-Fiルーターを変えることで、速度や、設定などの使い勝手はどれだけ変わるのかを検証する。
使用するWi-Fiルーター
外箱
本体
| メーカー | 機種 |
|---|---|
| Buffalo | WXR-1750DHP2 |
| Buffalo | WXR-1750DHP |
| IO-DATA | WN-AX1167GR2 |
| ELECOM | WRC-2533GST2 |
接続パターン
PCの有線接続、スマホのWi-Fi接続
それぞれ昼(12時)、夜(21時)に計測
環境
| 回線 | ドコモ光 |
|---|---|
| プロバイダ | GMOとくとくBB |
| 接続方式 | v6プラス(MAP-E) |
| LANケーブルのカテゴリ | CAT6A(通信速度:10Gbps 伝送帯域:500MHz) |
| PCのネットワークアダプタの仕様通信速度 | 1Gbps |
| スマートフォン | iPhone SE |
速度の測定サイト
速度の測定結果
昼(12時)
| PCを有線接続 | スマホをWi-Fi接続 | |
|---|---|---|
| WXR-1750DHP |
|
|
| WXR-1750DHP2 |
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| WN-AX1167GR2 |
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| WRC-2533GST2 |
|
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夜(21時)
| PCを有線接続 | スマホをWi-Fi接続 | |
|---|---|---|
| WXR-1750DHP |
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|
| WXR-1750DHP2 |
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|
| WN-AX1167GR2 |
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|
| WRC-2533GST2 |
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|
ちなみにスマホを4G接続して測定を行ってみた結果がこちらです。
※環境⇒回線:ソフトバンクの4G回線 機種:iPhone SE 電波は4本立っている状態で計測しています
| 昼(12時) |
下り:9.25Mbps 上り:7.31Mbps |
|---|---|
| 夜(21時) |
下り:6.06Mbps 上り:4.09Mbps |
実測速度の総評
- BuffaloのWXR-1750DHP、WXR-1750DHP2の有線接続は300Mbps近く出ていてかなり速い
- ELECOMのWRC-2533GST2も有線で200Mbps程度は出ている
- Wi-Fi接続になると4機種とも下り50Mbps程度まで落ちてしまう
- スマホの4G接続だと10Mbpsしか出なかったので、有線接続よりはかなり落ちるとはいえ、Wi-Fi接続した方が断然速い
- IO-DATAのWN-AX1167GR2は有線でも100Mbps程度
- 夜の混雑する時間帯でもWXR-1750DHP、WXR-1750DHP2の有線接続は250Mbps程度出ていて快適に使える
- WN-AX1167GR2/WRC-2533GST2も夜の混雑時間帯でもあまり速度が変わらない
Buffalo製の2機種と、IO-DATA製の1機種、ELECOM製の1機種での実測速度を比較してみました。
我が家の環境では、Buffalo製機種の方が、有線接続では1.25倍～3倍速いという結果になりました。
Wi-Fi接続だとWRC-2533GST2が下り60Mbps以上で安定していました。また、Wi-Fi接続の上りもWRC-2533GST2が120Mbps以上で速かったです。
有線の速度を計測してから、Wi-Fiの速度を計測したので、
こんなに落ちるの！？
と思いましたが、その後4G接続したスマホで測ってみたら、Wi-Fi接続時の5分の1程度しか出なかったので、やはりWi-Fiルーターの力は大きいなと実感しました。
有線だと4機種とも100Mbps以上出ていて、どれを使ってもかなり快適に使えます。
これは、我が家ではドコモ光×GMOとくとくBBのv6プラスを使っていて、今回使用したルーターが4機種ともv6プラス対応のものだったことが大きく影響していると思います。
v6プラスなどのIPv6 IPoE + IPv4 pver IPv6接続サービスに対応していない光回線・ルーターを使う場合、IPv4 PPPoE接続という混雑の影響を受けやすい接続方式を利用することになりますので、今回の計測結果よりかなり遅くなるでしょう。(実際、以前IPv4 PPPoEで接続していた時は有線でも50Mbps程度しか出ていませんでした)
ただ、4機種とも速いとはいえ、WXR-1750DHP/DHP2の方が1.25倍～3倍も速いので、有線での速さを求めるならやはりこちらの2機種から選ぶべきだと思います。
有線接続とWi-Fi接続の速度差が大きいのは気になりますが、すべての機種がそうなので、ある程度仕方がないのかもしれないですね。
私の場合は、普段はWi-Fi接続で使っていて、動画の視聴やWEBサイトのアップロードなど速度が必要な時は有線接続にしています。
v6プラス接続だと、ただLANケーブルを挿すだけで有線接続に切り替わるので楽です。(IPv4 PPPoE接続だと「接続ツール」などでPPP認証をしないとつながらない場合がある)
最近はPC・スマホ・ゲーム機などすべてWi-Fi接続しているという方も多いと思いますが、動画を観たりオンラインゲームをプレイするなら、有線接続も使った方が良いですよ。
今回の計測結果からも分かるとおり、Wi-Fi接続と有線接続なら、だんぜん有線の方が速いですし、安定性も高いです。
Wi-Fiルーターが1台あれば、PCを有線接続しながら、スマホをWi-Fi接続するなどの使い方もできますので、Wi-Fi接続しか使っていない方はぜひ有線も使ってみてください。
ちなみに快適に使える速度の目安は「20Mbps」です。
今回測定したWi-Fiルーターの中では、20Mbpsを下回る速度にはならなかったので、どのルーターを使ったとしても快適に使えそうです。
逆にスマホをWi-Fiにつながず、4G接続した場合は10Mbps未満しか出ていなかったので、
この速度だと、使っていて「遅い」と感じる場面が増えてきてしまいます。
例を挙げると、やっぱり動画の視聴や、アプリのダウンロードやアップデート時などですね。
試しに、
- WXR-1750DHP2でスマホをWi-Fi接続した状態
- スマホを4Gで接続した状態
のそれぞれで、同じyoutube動画を開いてみて、再生開始までの時間を測ってみました。
| Wi-Fi接続した状態 | 1秒未満 |
|---|---|
| 4G接続した状態 | 約4秒 |
Wi-Fi接続した場合はタップしてから待ち時間を意識する間もなく再生開始する感じですが、4G接続はハッキリ待ち時間が発生しました(それほど長くは感じませんが)。
動画の場合は、速度が遅いと視聴途中で途切れてしまうこともありますし、やはりWi-Fi接続している時に観た方が良さそうです。
また、アプリに関しては、データが大きいアプリだと、そもそもWi-Fi接続していないとダウンロードやアップデートができなかったりしますよね。
特にソーシャルゲーム系のアプリなんかだと、まずWi-Fiにつながっていないとダウンロードが始まりません。
フリーWi-Fiスポットに行ってダウンロードするなどの対策も取れなくはないですが、そこまでするならWi-Fiルーターを用意した方が楽だと思います。
今回比較した4機種の中では、WRC-2533GST2/WXR-1750DHP/WXR-1750DHP2の3台が、Wi-Fi接続で下り50～70Mbps程度出ています。
これぐらいの速度が出ていれば、容量重めのゲームアプリのダウンロード・アップデートもスムーズにできますし、プレイ中も止まったり途切れたりすることは少ないでしょう。
Wi-Fiルーター選びに迷ったらWXR-1750DHP2がオススメです
Wi-Fi接続だとWRC-2533GST2が一番速いですが、有線接続だとWXR-1750DHP/WXR-1750DHP2に劣ります。ほとんどWii-Fi接続でしか使わないという場合でしたら、WRC-2533GST2をオススメします。
各ルーターの基本スペック
先述していますが、今回の速度測定結果はあくまで、私の環境で測ってみた「一例」ですので、当然環境が変われば測定結果も変わります。
そのため、環境に左右されない「スペック」についても紹介しておきます。
速度測定結果とスペックを併せて確認してもらうことで、より信頼できるデータになると思います。
発売日 メーカー希望商売価格(税別) 最大通信速度 WXR-1750DHP 2015年8月 16,500円 1300Mbps WXR-1750DHP2 2017年4月 14,300円 1300Mbps WN-AX1167GR2 2017年11月 8,300円 867Mbps WRC-2533GST2 2018年10月 17,970円 1733Mbps
無線LAN規格 アンテナ ポート WXR-1750DHP IEEE802.11ac/n/a/g/b 5GHz/2.4GHz 3本 4(AUTO-MDIX対応) WXR-1750DHP2 IEEE802.11ac/n/a/b 5GHz/2.4GHz 3本 最大1000Mbps×4 WN-AX1167GR2 IEEE802.11ac/n/a/g/b 5GHz/2.4GHz 内蔵 4 WRC-2533GST2 IEEE802.11ac/n/a/g/b 5GHz/2.4GHz 内蔵 4
設定のカンタンさ・使い勝手の良さ
BuffaloのWXR-1750DHP/WXR-1750DHP2、ELECOMのWRC-2533GST2はつなぐだけで、自動的にv6プラスでつながります。
v6プラスで使うなら、基本的に設定不要なので、本当に楽です。
実際に「WRC-2533GST2」をv6プラス接続/PPPoE接続した手順を、下記ページで画像つきで解説しています
IO-DATAのWN-AX1167GR2もv6プラス対応なので、Buffaloの2機種と同様、つなぐだけでv6プラス接続できるはずですが、
今回初めて使ってみたところ、なかなか接続できず、3時間ぐらい悩みました。
接続できなかった原因は2つあります。
1つ目は、WN-AX1167GR2は今回借りたものを使ったのですが、元の持ち主の設定が残っていて、一度設定をリセットしないと繋がらないことになかなか気付けなかったこと。
通常は新品のものを使うと思いますので、この問題は起こらないハズです。
2つ目は、接続設定がAPモードになっていたこと。
デフォルト設定がそうなのか、元の持ち主が設定していたのかは分かりませんが、もしデフォルト設定がAPモードになっているのだとしたら、設定し直さないとつながらないのでかなり不便です。
この問題も気付くまでかなり時間がかかってしまいました。
WN-AX1167GR2の設定画面
新品の製品だったら、これらの問題は起こらないかもしれませんが、もし起こったらちょっと面倒ですね。
また、WN-AX1167GR2に同梱されているマニュアルがかなりカンタンなものしかなかったので、もうちょっと詳しいマニュアルが欲しいと感じました。
この中で選ぶならBuffaloのWXR-1750DHP2かWRC-2533GST2がオススメ
今回比較した4機種(BuffaloのWXR-1750DHP、WXR-1750DHP2、IO-DATAのWN-AX1167GR2、ELECOMのWRC-2533GST2)の中からルーターを選ぶなら、WXR-1750DHP2をオススメします。
比較結果を見てもらえれば分かる通り、我が家の環境ではWXR-1750DHP2が、(特に有線接続時の)回線速度が速くて設定もカンタンでした。
ただし、Wi-Fi接続時だけで見ると、WRC-2533GST2が安定して速かったです。設定的にも、WXR-1750DHP2と同様に、つなぐだけでv6プラス接続できるのでカンタンです。
結論的には、
有線/Wi-Fiどちらも使うのであればBuffaloのWXR-1750DHP2
Wi-Fiだけで使うのであればELECOMのWRC-2533GST2
がオススメです。
GMOとくとくBBならWXR-1750DHP2/WRC-2533GST2が無料レンタルできる
WXR-1750DHP2/WRC-2533GST2は、フレッツ光かドコモ光のプロバイダとしてGMOとくとくBB(v6プラスつき契約)を選択すると、無料でレンタルできます。
私の家はGMOとくとくBB×ドコモ光(光回線:ドコモ光 プロバイダ:GMOとくとくBB の組み合わせ)を使っているので、今回の比較に利用したWXR-1750DHP2も、GMOから無料レンタルしているものです。
購入すると1～2万円程度するので、フレッツ光かドコモ光を利用中の方、これから利用する方はプロバイダをGMOとくとくBBにして、WXR-1750DHP2もしくはWRC-2533GST2を無料レンタルするのがオススメです。
⇒GMOとくとくBB×ドコモ光を私が実際に使ってみた体験談はこちら
